SIer辞めてどこ行くの?

SIerが嫌になったら脱出することはできるのか?どんな逃げ道があるのか?というかSIerってそんなにダメなのか?

なぜSIerに飽きない人がいるのか?

似たようなジャンルの仕事を繰り返すことは、確かに飽きてくる場合もありますが、それ自体が専門性を高めるために必須のプロセスです。内容が100%同じということはありえないので、微妙に違うけれども似たような案件を繰り返しこなしていく中で、自分の中で少しづつ抽象化して勘所が掴めてきて、特にリスクがどこにあるか、どうやって大惨事を避けるかが感覚的にわかるようになってきます。これがプロになるということ。負けに不思議の負けなしってやつです。

じゃあ「飽きてしまう」とどうなるかというと、専門性がそれ以上高まりません。なので「飽きる」=「この分野でこれ以上専門性を高めても面白くなさそうだと思ってしまう」ということなんだろうと思います。その点、前のエントリで挙げた広告業界なんかは人の目にも触れて派手ですし、「もっといい仕事しよう」と思えるので飽きないんでしょうね。

SIerにいる人も同じで、もっとうまくProjectを回すことに面白みを見出せる人は、飽きないんだと思います。こればっかりは個人差があるかなと。あと広告業界との違いでいうと、SIerのProjectって成功の定義が「問題がないこと」なんですよね。広告は自分が関わった案件が世間で評判になるとか、何か広告関連の賞をもらうとか、顧客の売り上げが爆上がりするとかそう言ったプラスの結果が起こることがありますよね。SIerのプロジェクトはこう言ったプラスαの評価だったり成果を実感する機会に乏しいので、そこはマイナスポイントかもしれません。世間的に大きなインフラに関わったとか、ニュースに取り上げられたとか、それぐらいですかね。ただ、どちらかというと銀行のシステム改修でATMが止まりましたとか、年金のデータがどこかにいっちゃいましたとか、トラブルで取り上げられるケースが多いように感じます。 なのでSIerに向いている(飽きない)人は、派手な成果を求めているわけではなく、トラブル耐性が強い人=基本的にドM?なんじゃないかな〜と思います。ま、そんな雰囲気全くない人もいますけど。