なぜSIerが嫌になるのか?
SIerが嫌になる理由は皆それぞれなのでしょうが、大きく分けるとこんなところでしょうか。
- 業務に飽きた
- 発注側の仕事がしたい
- 自社サービスを作っている会社でシステムを作りたい
- 技術面で成長したい
- 給料を上げたい
- 拘束時間の短い仕事がいい
- もっとかっこいい仕事がしたい(コンサルとか?)
- 周りの人が嫌い
- 今の会社で出世が見込めない
- 他に全然違う業界でやりたいことがあるのに気がついた
私は1がメインの理由でしたが、周囲で辞めた人は4,5,7,10ぐらいが多かったように思います。10は新卒ですぐに辞める人に多かったですね。早めに気がつくのは素晴らしいことで、自分の居場所じゃないなと思ったらさっさと辞めるのが正解だと思います。最近は4で辞める人も多いのかな?技術力と待遇が割とリンクする世の中になってきましたからね。他にも嫌だと思う理由があれば聞いてみたい。
まず主語がデカすぎるのでは?
IT業界というのも広すぎるんだけど、SIerとかSI業界というのもまぁ随分と大雑把な定義で。他業界を見ても例えば飲食業に従事している人の中には星付きレストランのシェフもいれば、ロードサイドのチェーン店の店舗システム担当まで色々いるわけですからね。
業界に属している法人という切り口にすると、業界横断で共通のFinanceやHRといったFuntionに従事している人も含んで全体像がぼやけてしまうので、ここでは所謂SIerの扱うプロジェクトの営業から納品に直接関わる職種を対象としていきます。
SIer自体ITゼネコンとか呼ばれたこともあったように、実態は結構建設業に似ているところがあり、その中にも色々な人種が存在します。ざっくり分けると
- Project Manager: なんとかする人
- 業務系SE: 何を作るのか顧客と決める人
- Tech系SE: どうやって作るのか決める&実際作る人
- 品質管理スペシャリスト: SEが適当にやってないか見張る人
- 運用保守スペシャリスト: 作ったものを使えるようにサポートする人
- 営業: 顧客と飲み会する人
- 偉い人: 顧客に怒られる人
こんなところでしょうか。何かミスしていたら教えてください。Tech系SEは性能とかサイジングとかアーキテクチャとかもっと細かく分かれますがまぁざっくりこんななもんかなと。偉い人はちゃんとPMしている事もあるし、何にもわかってなくてたまに来て適当に顧客と話して帰るだけのこともあります。この辺は顧客と案件のサイズ次第ですね。
私は業務系SEからPMへ進むというごく一般的なパスでしたが、上記はそれぞれに難しさも面白さもある職種だと思います。
IT業界の痰壷から
IT業界という言葉も今や金融業界みたいな感じで真に玉石混交な感じになってきたと思いますが、それでも所謂SIerと言われる企業群はIT業界の中でまぁなかなかに酷い扱いを受けています。
大手SIerの中高年社員の「自分探し」が深刻になってきたらしい。以前は役職定年前後の人たちの問題だったが、今では40代でも「このまま歳を取ったらどうなる」と不安を覚える人が急増中。スキルに自信が無い技術者や元技術者が特に深刻で「老年になっても働け」との社会のムードに不安を覚えるらしい。
— 木村岳史(東葛人) (@toukatsujin) February 13, 2019
私はSIerからキャリアをスタートして、フラフラした後今は某企業でProduct Managerをやっている身なのですが、まぁ上のオッサンはイデオロギーガチガチなのでほっとくとしても結構色んなところでDisられててなんだかなぁと。中の人は全然気にしてないかもしれないけどね。
中と外を両方知っている身として、SIerの良いところと悪いところ、SIerからのキャリア構築なんかをメモして行こうと思います。