SIer辞めてどこ行くの?

SIerが嫌になったら脱出することはできるのか?どんな逃げ道があるのか?というかSIerってそんなにダメなのか?

SIer後のキャリアパスはどんなものがあるの? 業務SE/PM 30代前半編

30代前半でSIerを辞めようと思った貴方!ギリギリです。さっさと辞めましょう。貴方の年齢であれば頑張ればなんとかなります。なんとかなるというのは絶対無理ではないという意味で実際に転職できるかどうかはもちろん貴方次第ですが。

30代前半というとそこそこキャリアも積んできているので(10年目〜ぐらい)、この後のキャリアパスは大きく下記ぐらいかと思います。

  1. コンサル
  2. 外資ITベンダー
  3. 外資Webサービス
  4. 国内メガベンチャー
  5. その他一般企業のIT部門(特にクライアント)
  6. 同業他社
  7. 起業

20代後半から選択肢として落ちたのはMBA, 国内スタートアップでその代わり入ってくるのが同業他社です。MBAは"絶対なし"というわけではないのですが、キャリアアップの手段としては30代以降はあまりお勧めしません。ここまできたらMBAというポテンシャルフラグではなく業務の実績で転職していく方が幸せになれます。コンサルになりたいという人も別にMBA必須というわけでは無いですし、わざわざ回り道する必要はないです。ただ、英語に不安があって業務外で英語漬けになりたいとか、トップスクールのブランドがどうしても欲しいとか、そういう明確な目的がある方は選択肢に含めても良いかと思います。

キャリアアップ(収入増)観点では上記の中でお勧めは3>2>1>4です。すぐに年収が上がるのは1なのですが、コンサル以降のキャリアを意識している場合はあまりお勧めできません。通常は30代前半でコンサルにjoinしていきなりmanagerにはならないと思いますので、コンサルタント/アソシエイトのレベルでスタートすることになります。仮にpromotionするのに3年かかったとして、数年managerレベルの経験を積んだ時点で次のキャリアを考えると少なくとも30代後半になります。コンサルのいわゆるmanager positionは事業会社のmanager職とは異なりproject manager色が強いので、残念ながらマネジメント経験を積んだとは言えません。その意味でコンサルをビジネススキルの習得期間とか、キャリアの高速道路的に捉えるのは30代以降は難しいと思います。また、コンサルでの経験はアサインされるプロジェクトにかなり依存するので、例えばシステム開発のPMOなどを続けてしまうと結局自分の実績としてアピールできる経験が大して積み上がらないので注意が必要です。

 逆に3の外資Webサービスは選択肢を広げていく意味ではお勧めです。最初からGoogleのようなTop企業に入れなかったとしても、小さくて業績が好調で面白いチャレンジができそうな会社にjoinして、他者から見ても目立つ自分の実績と専門分野を作っていければどんどんステップアップしていく(Positionも、企業も)ことは可能です。一点だけ注意があるとすればマネジメント層に行く場合は結局英語が重要になるので、ネイティブレベルになる必要は必ずしもないですが、不自由なくビジネスの議論ができるレベルにはいる必要があります。